霊感もない、予知夢もほとんど見ない一般人の私が、「空を飛びたい!」という子供らしい夢を実現させてしまった時。
自分の身におきた(夢の中たけど)不思議な体験の数々をここに記していきたいと思います。
明晰夢?!自分の意志で動かせる「空を飛ぶ夢」の残念な顛末
中学生の頃、どうしても空が飛びたかったんです(笑)
それも自分の意志で。
ダイの大冒険でダイやポップが自在に空を飛ぶシーンが沢山あるんですが、それを見るのがとても好きで、自分もああやって飛ぶんだと子供心はガチでした。
タケコプターじゃダメなんですね。トベルーラばりにビューンって、スピード感のある「飛びたい」が伝わったでしょうか。
さて。
子供心にも「現実(起きているうち)は飛べない」ことぐらい理解していましたので空想で気を紛らわしていたんですが、そんなマスターベーションなんて本番の気持ち良さには敵わないじゃないですか。
馬鹿げたことだと思いつつ、中学生の私はこう思ったんです。
「なんだ。夢の中なら自由に飛べるじゃん」
大人の皆様なら即ツッコミでしょう。「自由に動かせる夢なんてあるか」って。
脳内で決めたので誰からもツッコミをもらうことなく、毎晩「夢で空を飛ぶ、夢で空を飛ぶ…」と念じながら寝た中学生時代の私。
そんなある日、夢が叶う日が訪れることになったのです。
あ、これは夢だ。飛ぼう。
確か最初の夢は人通りの多めの街中だったと思います。
いつもはただ映像のように見ているだけの夢の中で、ふと。なぜか不意に「気がついた」んです。
「あ、これ夢だ。飛ぼう」
YouTubeとかを見ていると明晰夢のことを話されている動画を見かけますが、どうやら日々念じて寝るという行為が一番明晰夢を見やすいようですね。
中学生の私はそんなことを知らずに実行していたということです。
さて。
夢の中では無事にふわっと足が地上から離れたわけですが。
(ん?)
その時、思いがけない事象に私は夢の中で戸惑うことになったのです。
(飛べてるのに飛べてない…)
夢の中なのにはっきりと感じる程の重力。
肩を押さえつけるような力がかかり、どれだけ頑張っても高く飛び上がることができません。
足元を見てみれば、地面から浮遊できていたのはわずか10cm程。
ジャンプでは説明出来ないほど長い対空時間なのですが、10cm以上高く飛ぶことも叶わず、ふらふらと飛び、地面に足を付き、またふらふらと飛び…を繰り返しながら、その日の私は夢の街中で飛び歩く練習をすることになったのです。
空を飛ぶ練習?!
夢で自由に(思ってたのとだいぶ違うけど!)空が飛べることを知った私は、調子に乗って明晰夢を見るようになりました。
一度コツを掴むとクセになる感じで「自由に宙に浮く夢」が見れるようになるんです。
しかも、ちょっと浮き上がる程度の「空を飛ぶ」は、たまたま見た夢ではなく、毎回必ず低空飛行。
夢で訪れる場所は違っても、地上から浮き上がれるのは精々10cm程度という日々が続いていました。
夢の中の練習で上達を感じるということ
何度も空を飛ぶ(ちょっと浮き上がる)練習を夢の中で繰り返し、4〜5回目の夢では地面から30cm程まで浮くことができるようになりました。
そんな話、普通に考えたら変ではないですか?
夢の中で意思を持って動くということも、毎回空を飛ぶ(宙に浮く)練習を重ねて上達していくことも。
20回、30回と明晰夢を見る頃にはちょっとした山の上ぐらいの高度まで飛べるようになっていたのですが、その頃私はある「やってはいけないだろう」一線を越えてしまうことになったのです。
1週間の延命治療
「おばあちゃんの心臓が止まってね、病院にいたから心臓マッサージで何とか命はとりとめたんだけど…」
結婚して家を離れ、久しぶりに実家からかかってきた電話は祖母危篤の連絡。
排泄もままならず、延命治療で体内に水が溜まり水太りで見る影もなくなった祖母が亡くなったのはそれから1週間後のことでした。
コメント